ニュース・学内イベント

2016年建築学科新入生オリエンテーション

2016年4月7日

今年も、学科主催の新入生オリエンテーションが開催されました。新しく建築学科となった記念の年に相応しく、今年は上野公園内の東京国立博物館が会場でした。東京国立博物館と上野公園には、数多くの名建築があり、それらを新入生に体感してもらいました。また、東京国立博物館内の多くの建築の新築・改築を手がけた建築家の木村佐近氏、同館の展示デザイン室長で、日本における照明デザインの第一人者木下史青さんによる記念講演会も行われました。

活動報告・学内イベント

マカオでの国際建築ワークショップ

2016年3月28日-4月1日

本学の国際交流提携校であるセント・ジョセフ大学と合同の、国際建築ワークショップがマカオで開催されました。学部2年生から修士1年生まで、15名の学生が、現地の学生たちとともにプロジェクトを作成しました。1週間という短い期間でしたが、現地の歴史的建造物や都市の見学、敷地調査からはじめて、分析、コンセプト作成、計画案の作成と、充実した内容でした。学生たちは、日本とマカオの学生が混成でグループをつくり、作業や発表はすべて英語で行なわれました。

活動報告・学内イベント

京都・奈良古建築研修の実施報告

2016年3月3日-6日

3月3日(木)から6日(日)にかけて、下記3泊4日の行程にて、片山教授・藤木准教授の引率の下で学部1~3年生の希望者24名が京都・奈良古建築研修を行いました。

[ 京都・奈良子建築研修での見学先 ]
3月3日:京都国立博物館、三十三間堂、清水寺、知恩院、八坂神社
3月4日:醍醐寺、浄瑠璃寺、東大寺、春日大社、新薬師寺、奈良市写真美術館
3月5日:唐招提寺、薬師寺、室生寺、宇治上神社、平等院鳳凰堂・鳳翔館
3月6日:二条城、神泉苑、JR京都駅

参加者は昨年10月から5カ月間に及ぶ事前学習を重ねて、研修では清水寺や東大寺、平等院鳳凰堂などの京都・奈良に所在する国宝や重要文化財になる、歴史に名高い優れた歴史的建造物の数々を見学しました。実際の建築に見て触れることを通じて各々の学びを深めると共に、学年の枠をこえた交流を行うことの出来た有意義な研修になりました。
京都・奈良古研修を通じて得られた学びについて発表して、学生相互のさらなる理解を深める機会とするために4月6日には学内で報告会を行う予定です。

受賞者ニュース

“軒先が動く家”建材提案賞
小池君、学生デザインコンペで

2016年3月

 建材大手の三協アルミ(本社・富山県高岡市)が募集した「第1回学生デザインコンペ―未来のとびらコンテスト―(大学生版)」で、建築都市環境学科の小池翔太君(2年)の提案「完結居」が建材提案賞2点の一つに選ばれた。表彰式は昨年12月18日、高岡市の三協アルミ社で行われた。
 コンペは「ずっといたくなる家」と「ずっといたくなる図書館」の2テーマを募集。小池君は「家」部門に応募した。
 何でもできる現代社会は便利で使い勝手がいいが、敢えて制限した空間を、アイデンティティーを発揮し豊かな発想で使いこなす方が、ずっといたくなる家になるのではないか。
 夫婦に子ども2人の4人家族を想定。開放的な空間を快適・情報・ビジネスの3テーマが循環し「完結」する家を、アルミ建材を使って示した。
 一番の特長は“軒先が変形する”斬新なアイデア。ひさしの長いアルミ屋根を自由に変形でき、内側に大きく曲げてベンチにしたり、日よけにしたり。自ら快適な空間を創作できる。
 講評で西沢立衛審査委員長(建築家・横浜国大大学院教授)は「軒先が動くという変わった提案だが、気候に合わせて軒が伸びたり縮んだりというのは、環境型住宅のイメージとしても示唆的に感じられた」。百田有希審査委員(建築家)は「太陽という動く相手に対して建築の方がかたちを変化させてみては?という考え方にはっとさせられた」。他の委員も「全く新しい建材研究のヒントを与えてくれる」と評価した。
 小池君は「経験のつもりで応募したのに受賞できてうれしかった。軒先が自由に変形する案は現実的にはまだ不可能ですが、アイデアを評価してもらえ、重ねてうれしい」と感想を語った。(CITニュースより)

レクチャーシリーズ

2015年度レクチャーシリーズ第6回「社会と建築」

2016年2月22日

2015年12月2日
ゲスト:井庭 崇(慶應義塾大学 総合政策学部准教授)
モデレーター:遠藤政樹 教授

12月2日(水)の18時30分より、今年度の第6回目のレクチャーシリーズとして、井庭崇氏をお招きしました。テーマは「創造的な未来をつくるパターン・ランゲージ」。20年後のわたしたちの未来像を示してくれました。それは、コンセプションからコミュニケーション、そしてクリエーションへと変化する世界観です。そこにC・アレグサンダーが提唱してきたパターン・ランゲージが欠かせない存在になるというレクチャーでした。井庭さんが考えるパターン・ランゲージは、禅のような以心伝心的教えとマニュアルによる近代伝達方法の中間に位置づけられるものです。それは最新の複雑系に絡むシステム理論から発想しています。これまでは経験則が重要な意味を持っていました。そしてそれを学ぶには修行を必要とし、それを誰でも分かるように言語化あるいはビジュアル化したものがマニュアルです。しかしそれでは伝わらない内容が実は多い。それをいかに伝えるか、未来の創造的世界に向けて、その方法論の模索についてお話しを頂きました。

設計スタジオ、活動報告

今年もCリーグを開催しました。

2016年2月22日

2015年度Cリーグが東京理科大学野田キャンパスで行われました。Cリーグとは、千葉県にある建築5大学(東京電気大学 東京理科大学 千葉大学 千葉工業大学 日本大学)3年生が共通設計課題を行い、各大学優秀作品の講評会です。千葉工大からは、小笠原快くん、鈴木梨夏さん、駿河洋子さんが参加しました。その中で審査員賞に駿河洋子さんが選ばれました。

設計スタジオ、活動報告

2015年度の卒業設計・修士設計の優秀作品発表会が行われました。

2016年2月18日

今年も年度の締めくくりとして、卒業設計および修士設計の優秀作品を選抜し、ゲスト講評者を招いて発表会を行いました。ゲストとしては、建築家の山下保博氏、建築家で芝浦工業大学教授の西沢大良氏、そして小山工業高等専門学校名誉教授で元千葉工業大学教授である河東義之氏を招き、学部の4年生からは8作品、修士からは5作品が選ばれ、それぞれ作品をブラッシュアップして発表を行いました。

卒業設計の発表者:
自然の中で育つ子供たち / 鈴木 花佳

200XX 年 足立キリスト教会の発展に伴う改築の提案 / 小林 基
都市に回帰する駅 / 川合 豊
昌平坂 茗渓の再生 / 下川 翔平
都市のヴォイド空間におけるタナトス空間の設計 / 嶋田 緒音
農育;新たなる農業の提案設計 / 小林 卓海
落書きとの共存 - 高崎中央銀座商店街再生 - / 中島 健太郎
Aquatic Bridge - 水と人の親しむ空間 - / 藤沼 悠生
修士設計発表者:
クリストファー・アレグザンダーにおける「15 の幾何学的特性」を応用した建築設計の提案 / 牟田 龍二
無の軌跡 軌跡の記述による建築提案 / 大川 華奈
ある街 彩る痕跡パズル - パタン分析から再構成してできるパブリックランドスケープ - / 櫻井 彩
tokyo ooparts - プラトン立体を用いた建築の提案 - / 江尻 大輔
類推的都市−類型学を用いたシビックセンターの計画− / 遠藤 真慶

山下保博賞としては、牟田龍二君が選ばれ、西沢大良賞として櫻井彩さん、そして、河東賞として川合豊君が選ばれました。また、特別賞として大川華奈さんが選ばれました。

受賞者ニュース

“囲炉端”住宅 優秀賞
秋山さん・高橋さん・谷田部さん 住まいのコンペで

2016年2月

 建築を志す学生たちを対象に長谷工コーポレーションが募集した第9回「住まいのデザインコンペティション」で、大学院建築都市環境学専攻の秋山怜央さん、高橋沙織さん、谷田部貴久さん(いずれも修士1年・遠藤政樹研究室)の3人が共同で高齢者用集合住宅「囲炉端会議」を提案し、優秀賞(賞金50万円)を獲得した。表彰式は昨年12月19日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区紀尾井町)で行われた。
 課題は、都心の緩やかな勾配の敷地に30戸の高齢者用住宅を想定する「100歳の集合住宅」。
 秋山さんたちは、いつの時代にも人々を温かく結び付けてきた囲炉裏端に着目。囲炉裏を介して新たなコミュニティーやアクティビティーが生まれる集合住宅を構想した。
 自分の時間が増えたお年寄りは、趣味に費やす時間も増える。異なる趣味嗜好の人たちの多様性を許容する空間が囲炉裏だ。高齢者が集まって暮らすことの豊かさを、集合住宅の形に再構築した。
 住戸は四角錐の尖端を切ったような姿で連なる。内の道をたどると部屋の囲炉裏が少しのぞける。ある戸の囲炉裏で時を共有し、別の囲炉裏へ――。
 全国の作品が集まる中、アイデアをどう魅力的にアピールするか。高齢化社会に「建築的発想」でどう答えを出すか。3人が重ねた工夫は実り、最優秀賞に続く優秀賞3点のうちに選ばれた。
 講評で、審査委員長の隈研吾氏(隈研吾建築都市設計事務所代表・東大教授・東京五輪へ新国立競技場案を設計)は「空間に対して細部まで創造力が行き渡っていた。100歳という時間を抽象的にとらえるだけではなく、具体的な時間・空間としてとらえていた」。
 審査員の乾久美子氏(東京藝大准教授)は「この囲炉裏はどの世代も許容させることができると感じるプレゼンテーションがよかった」。他の審査員からも「煙突とも何ともいえない急勾配の屋根の形で形成される街並みが気に入った」と好評価が続いた。
 受賞者たちは「名誉ある賞をいただいて大変うれしく思っています。これに満足せず、今後も頑張っていきたい」と語った。(CITニュースより)

設計スタジオ・学内イベント

建築設計3の最終講評会を行いました。

2016年1月27日

2015年度後期の設計スタジオとして行われた「建築設計3」にて、前半課題の千葉工大の津田沼キャンパスに設計した「国際交流センター」、そして後半課題として代官山に設計した図書館課題の「ブックミックス」から、優秀作品を選抜し、ゲスト講師として、建築家のアストリッド・クライン氏、佐野健太氏をお招きし、講評会を行いました。

受賞者ニュース

下川君 景観デザイン賞
船橋市の川辺で「舫う水景」

2015年12月

 建築都市環境学科4年の下川翔平君が、第2回関東学生景観デザインコンペティション(同コンペ実行委員会主催、船橋市後援)で景観デザイン賞を受賞した。
 募集テーマは〈歴史文化の生きづく景観デザイン〉。船橋市を流れる海老川は、日本武尊が東征の折、小舟を並べさせ板を渡して渡った伝説から、地名のもとになったといわれる川。その海老川中流・船橋市地方卸売市場付近から船橋港親水公園辺りまでを対象に、川辺の景観を残す建築や、親水空間、街路空間のデザインを募った。
 下川君の作品は「舫う水景」。川沿いの漁村風景の再生を提案した。
 以前は海老川沿いに小舟が並び、舫柱の林立が見られた。東京湾の原風景でもある。下川君は現地へのリサーチや昔の写真から「舫う」を着想。舫柱を象徴的に展開させて漁場の集会所、作業場、展示場、倉庫などの空間をかたどり、親水公園として一体化した。
 「舫う」には、催し合う、助け合う、の意味があり、そこに暮らす人々が共有できる景観や場をつくり出すための提案。模型を細部まで作り込むことで、提案が実現された時の、川のにぎわいや空間の良さを感じてもらいたかったという。
 公開審査会(最終審査)は11月29日、船橋市浜町公民館で行われ、下川君の作品は最優秀賞、優秀賞に次ぐ景観デザイン賞に決まった。
 下川君は「船橋市民や専門家の方々の前で発表する機会に恵まれ、光栄です」と語っている。(CITニュースより)

レクチャーシリーズ

2015年度レクチャーシリーズ第5回「街づくりと建築」

2015年11月13日

山崎 亮(コミュニティ・デザイナー、東北芸術工科大学教授)広瀬 郁(建築プロデューサー、トーン&マター代表)
モデレーター:田島則行 助教

11月13日(金)の18時30分より、今年度の第5回目のレクチャーシリーズとして、山崎亮氏と広瀬郁氏をお招きし、街づくりと建築を巡るレクチャーを行いました。会場には習志野市の宮本泰介市長もゲストパネリストとして登壇し、コミュニティと官民連携による街づくりを主題として、公共施設の再生を巡る可能性に関して活発な議論が交わされました。

近年、公共施設やコミュニティの衰退が大きくフォーカスされており、山崎市はコミュニティをどうやって活性化して行くかというコミュニティ・マネジメントの視点においてプレゼンテーションしました。広瀬氏は官民連携による施設マネジメントの視点で、横浜における試みの紹介を行いました。後半のパネルディスカッションでは、本学の田島助教およびに宮本市長も加わり、習志野市でも進めている公共施設の再生とコミュニティの活性化について様々な意見が交わされ、有意義な会となりました。

レクチャーシリーズ

2015年度レクチャーシリーズ第4回「構造と建築」

小西泰孝(構造家)
モデレーター:多田脩二 准教授

2015年10月26日に、新進気鋭の構造家である小西泰孝さんを迎え、手がけられた建築作品を、建築家との打ち合わせによるエピソードを交えながら紹介していただいた。特に、建築家のデザインに対する要求をいかにして構造的に解決するかを、事例をもとに構造のアイデアや心掛けた点等をわかりやすく丁寧に解説していただいた。

レクチャーシリーズ

2015年度レクチャーシリーズ第3回「歴史と建築」

2015年9月30日

倉方俊輔(建築史家、大阪市立大学准教授)
モデレーター:藤木竜也 准教授

2015年度の第3回目となるレクチャーシリーズは「歴史と建築」をテーマに、9月30日(水)の18時30分より建築史家で大阪市立大学准教授の倉方俊輔氏にお越しいただき、「未来の都市を過去の建築から -大阪「生きた建築」の試み-」と題して講演いただきました。

建築は使用者・利用者のためにつくられるものであるが、それをどのように街の記憶として広げ、そして受け継いでいくのかについて、“建築の楽しさ”をエネルギーに転じて、それをかけがえのない記憶として育むことが大事であるということを、倉方氏が大阪で取り組まれている『生きた建築ミュージアム』などの事例を取り上げつつレクチャーをしていただきました。建築史家の鋭い目線にユーモアを交えての軽妙な語り口に会場は大いに盛り上がりました。

レクチャーシリーズ

2015年度レクチャーシリーズ第2回「環境と建築」

2015年7月16日

谷尻 誠(建築家、サポーズデザインオフィス)
モデレーター:石原健也教授

レクチャーシリーズ第2回はゲスト講師に谷尻誠さんをお招きしました。今最も精力的に活動され作品発表をされている若手建築家のひとりである谷尻さんの来校とあって、会場は超満員。ご自身の作品紹介を通して、笑いと感動がひろがる素晴らしい講演会となりました。

物事を根本的に考え尽くしてアイデアを練る姿勢からうまれる作品…たとえば「透明な建築とはどういうことか」と考える…にはとても説得力があり、一見奇抜な姿にも、その意図を知ると共感がひろがります。このようなアイデアは常識に支配される現実社会では実現させることに高いハードルがあるわけですが、常に常識を問い直し、挑戦を続け、私たちの世界(環境)を少しずつでも楽しいものに変えていく谷尻さんのエネルギーに圧倒された2時間でした。

講演後の懇親会では谷尻さんの著書にサインを求める学生が殺到する人気ぶり。日頃の設計課題に悩む学生たちがとても元気になった貴重な一夜でした。
(石原健也)

レクチャーシリーズ

2015年度レクチャーシリーズ第一回「世界と建築」

2015年7月1日

マリ=アンジュ・ブレイエ(ポンピドゥー・センター建築部門ディレクター)
モデレーター:今村創平 准教授

受賞者ニュース

浮く船着き場がある橋
▼安生さん・石井さん 審査員奨励賞

2015年7月

 「往来・停泊」空間をテーマに斬新な構造を募集した「学生・若手実務者のための第2回2015構造デザインコンペティション」(同コンペ企画運営委主催)で、安生仁さん(建築都市環境学専攻修士1年=多田脩二研究室)と石井那実さん(建築都市環境学科4年=田島則行研究室)の「Bridge Station‐浮力を利用した船着き場の提案‐」が審査員奨励賞に決まった。6月20日、東京都港区の建築会館で開かれた2次審査会場で表彰された。
 安生さんら2人は、隅田川にかかる唯一の歩道橋・桜橋(浅草)に着目。今はX字型をしており、花見客や夏の花火大会の屋形船でにぎわうが、普段は閑散とすることも。
 浮力を利用した船着き場を設け、親水堤としてヒトとフネが共にある橋に変えてみたら……。
 構造は上下の弧で支えるサスペンアーチを採用し、下のアーチは水中に入れて浮力で荷重を軽減。また、アクリルのボックスにして水面下を人が歩くことができるようにした。
 上のアーチは通常の橋、下アーチとの間に構造体とは独立して水に浮いている船着き場を作り、今までにない空間を作り出した。
 安生さんは「1年間学んできた構造のことを生かし、構造の著名な方々に評価して頂きうれしい。石井さんと、手伝ってくれた後輩や研究室のみなさんにはとても感謝しています」。
 石井さんは「コンぺに費やした日々も、著名な構造家の方々と話し講評していただいたことも貴重な時間でした。構造の難しさ、面白さを改めて実感しました」と語った。(CITニュースより)

受賞者ニュース

竹の住まい提案 特別賞
▼尾澤君・関君 京都の“改修”コンペで

2015年7月

 住宅産業で需要が高まっているリノベーションのアイデアを募る「リノベーション×フリーダム学生アイデアコンペ2015」(5月31日に審査結果公表、NPO法人京都くらし方研究会主催)で、尾澤佳樹君と関将吾君(ともに建築都市環境学科4年=田島則行研究室)が、竹を生かした住居「TAKEtion」を提案し、選外ながら審査員特別賞を受賞した。表彰式は6月27日、京都市下京区のYIC京都で行われた。
 2人はコンペ課題地・京都府向日市に放置竹林が多いことに着目。地主・自治体と協力して竹林保全を図る一方、間伐された竹を利用して課題地の会社社宅を改修。竹を組み合わせた壁やパーティション、天井で、住み良い竹の空間をつくることを提案した。
 住居の一部は地域に解放しイベント空間に。竹細工や子供会の竹とんぼ作り、近隣住民のタケノコ料理の集いなどを楽しめる場にした。そうすることで住居が地域に根ざし、親から子へ、子から孫へ、地域と関わっていけると考えたという。
 コンペの参加資格は関西圏の学生が対象だったが、2人はあえて応募。審査で最高得点を獲得したため特に考慮されて審査員から賞を贈られた。
 尾澤君は「対象外なのに最高得点をつけていただき、大変うれしい。やるだけやってみようと、お互い奮起したのがよかったのでは……」と感想を語った。(CITニュースより)