受賞者ニュース

阿部さん:仕上学会で修士論文賞〜防水層の耐風性評価の課題

2023年4月1日

建物の仕上げ材料を研究する阿部幹也さん(元建築学専攻修士2年、石原沙織研究室)が修士研究でまとめた「接着工法によるシート系防水層の耐風性評価方法の課題と検討」が、日本建築仕上学会の2023年修士論文賞に決まり、3月13日付で賞状が届いた。
建物の寿命を延ばす防水層だが、2018年の台風21号による被害調査で、施工後そう古くない接着工法の防水層でも被害が及んでいたことが判明。経年劣化に近年の気象の激甚化も加わり、被害の拡大が予測される。
 一方、接着工法の防水層の耐風性に関する研究は少なく、既存防水層の耐風性の評価基準は確立されていない。
阿部さんは、同工法の既存防水層の耐風性を評価する上での課題▽工法に応じた適切な試験面積の検討▽試験速度や環境温度の影響の検討―などを明らかにした。
阿部さんは修士論文賞に「大変うれしく思います。個人の力では決して届かない受賞で、石原准教授に研究への取り組み方などを学び、研究室の皆様などにご協力を頂いた結果です。誠にありがとうございました」と感謝を述べた。
(News CITより)