レクチャーシリーズ

2015レクチャーシリーズ第6回「社会と建築」

2016年2月22日

2015年12月2日
ゲスト:井庭 崇(慶應義塾大学 総合政策学部准教授)
モデレーター:遠藤政樹 教授

12月2日(水)の18時30分より、今年度の第6回目のレクチャーシリーズとして、井庭崇氏をお招きしました。テーマは「創造的な未来をつくるパターン・ランゲージ」。20年後のわたしたちの未来像を示してくれました。それは、コンセプションからコミュニケーション、そしてクリエーションへと変化する世界観です。そこにC・アレグサンダーが提唱してきたパターン・ランゲージが欠かせない存在になるというレクチャーでした。井庭さんが考えるパターン・ランゲージは、禅のような以心伝心的教えとマニュアルによる近代伝達方法の中間に位置づけられるものです。それは最新の複雑系に絡むシステム理論から発想しています。これまでは経験則が重要な意味を持っていました。そしてそれを学ぶには修行を必要とし、それを誰でも分かるように言語化あるいはビジュアル化したものがマニュアルです。しかしそれでは伝わらない内容が実は多い。それをいかに伝えるか、未来の創造的世界に向けて、その方法論の模索についてお話しを頂きました。