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名作フィッシャー邸の模型を国立新美術館の展示会に出展
2025年3月19日
建築学科で製作した名作フィッシャー邸(ルイス・カーン設計)の模型(1/20スケール)が、国立新美術館で開催されている「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」に出展されています。
この模型は一年生の製図の基礎を学ぶための教材として採用しているもので、アメリカにある実際の住宅を訪れる事ができないことから、その空間を体験できるように、授業の主担当である田島則行准教授の指示により2016年に1/20スケールで作成したものです。模型の大きさは幅:1.25m、奥行き:2.25m、高さ:1.2mであり、住宅の置かれている豊かな自然環境も含めて体験できるように作られています。
この模型は、ルイス・カーン事務所で実際に使われた実施設計図面(提供:芝浦工業大学・松下希和教授)を元に忠実に再現されており、そのクオリティが今回の展示会において評価されて出展に繋がりました。
展示会の概要は以下になります。国立新美術館での展示会のあとは、兵庫県立美術館にて2025年9月より巡回展が行われる予定です。
リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s
LIVING Modernity: Experiments in the Exceptional and Everyday 1920s–1970s
2025年3月19日(水) ~ 2025年6月30日(月)
本展覧会では、20世紀にはじまった住宅をめぐる革新的な試みを、衛生、素材、窓、キッチン、調度、メディア、ランドスケープという、モダン・ハウスを特徴づける7つの観点から再考します。そして、特に力を入れてご紹介する傑作14邸を中心に、20世紀の住まいの実験を、写真や図面、スケッチ、模型、家具、テキスタイル、食器、雑誌やグラフィックなどを通じて多角的に検証します。
1920年代以降、ル・コルビュジエ(1887–1965年)やルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(1886–1969年)といった多くの建築家が、時代とともに普及した新たな技術を用いて、機能的で快適な住まいを探求しました。その実験的なヴィジョンと革新的なアイデアは、やがて日常へと波及し、人々の暮らしを大きく変えていきました。
本展覧会は、当代の暮らしを根本から問い直し、快適性や機能性、そして芸術性の向上を目指した建築家たちが設計した、戸建ての住宅をご紹介するものです。1920年代から70年代にかけて建てられたそれらのモダン・ハウスは、国際的に隆盛したモダニズム建築の造形に呼応しつつも、時代や地域、気候風土、社会とも密接につながり、家族の属性や住まい手の個性をも色濃く反映しています。理想の生活を追い求めた建築家たちによる暮らしの革新は、それぞれの住宅に固有の文脈と切り離せない関係にあるのです。
一方、それらの住宅は、近代において浮上してきた普遍的な課題を解決するものでもありました。身体を清潔に保つための衛生設備、光や風を取り込む開放的なガラス窓、家事労働を軽減するキッチン、暮らしを彩る椅子や照明などの調度、そして住まいに取り込まれた豊かなランドスケープは、20世紀に入り、住宅建築のあり方を決定づける重要な要素となったのです。そして、こうした新しい住まいのイメージは、住宅展示や雑誌などを通じて視覚的に流布していきました。
今から100年ほど前、実験的な試みとして始まった住まいのモダニティは、人々の日常へと浸透し、今なお、かたちを変えて息づいています。本展覧会は、今日の私たちの暮らしそのものを見つめ直す機会にもなるでしょう。
会期
2025年3月19日(水) ~ 2025年6月30日(月)
休館日:毎週火曜日
※ただし4月29日(火・祝)と5月6日(火・祝)は開館、5月7日(水)は休館
開館時間
10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場
国立新美術館 企画展示室1E、企画展示室2E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主催
国立新美術館、東京新聞、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
https://living-modernity.jp


