受賞者ニュース

建築学科2年の安藤嵩紘さんと坂口弘成さんが多くの賞を受賞

2025年9月25日

建築学科2年の安藤嵩紘さんと坂口弘成さんが、以下の賞を受賞しました。

全国建築学生チャレンジコンペ〜まだ名もない和の表現〜 本多健賞
作品名:垂彩景(すいさいけい)〜垂彩景が映す「恥」の新たな感覚〜
受賞者:安藤嵩紘 坂口弘成
作品概要:「恥」は日本文化に根付く感性であり、その克服は新たな共感を生む。海外で人々が広場に横たわる姿に最初は「恥」を感じたが、真似ることで他者と空間を共有する心地よさを得た。建築では木組みの高さが人の姿勢と視線を導き、距離を超えた共感を生む。藤の花は「招き入れる」象徴として、訪れる人を優しく包み、垂れ下がる姿で視線を調整し、自然なつながりを生む。春から初夏に咲くその花は、季節の移ろいを通して建築に生命と動きを与える。

GL competition2025 佳作
作品名:「0」から生まれる都市の余白 一代々木公園に提案する、自然と共生するパブリックスペースー
受賞者:安藤嵩紘 坂口弘成
作品概要:都市には、人が「佇む場所」が足りない。本提案は、地形の操作を通じて建築の原点「0=グランドレベル」に立ち返る試みである。地面を削り、掘り、「0」を建築に取り入れることで、建築と地形が溶け合う空間をつくる。ここでは、人・建築・自然が響き合い、都市の中に新たな関係性を生む。建築は形としてではなく地形として存在し、風や光、営みが重なり合うことで、土地に根ざした豊かな場を再構築する。

建築新人戦2025 100選
作品名:気配のにじむ家
受賞者:坂口弘成
作品概要:現代社会で希薄化する関係性に対し、まず家の内側にある関係性を見直す。住宅は外部に開く施設ではなく、家族が語り合い、手を動かす営みの中から公共性が内側からにじみ出す環境であるべきだ。公園で自然が会話を媒介するように、住宅にも媒介要素を組み込む。中庭は家族の気配をつなぎつつ外部に営みを示し、外部階段は住人の気配を街に見せ、地域との接点をつくる。内から育った関係性が自然と外へ広がる、新たな公共性を持った住まいを提案する。

第4回ライセンスガイドブック•表紙デザインコンペ グランプリ
作品名:未来を創る一筆
受賞者:坂口弘成
作品概要:熱意の赤と自信の青。ノートの勉強が図面となり、建物を形作る。「ノートから図面へ、建物へ」と展開する構成で、努力(赤)が力となり自信(青)へ変わる過程を表現した。中央を貫く二色の帯は、資格取得の先に広がるキャリアへの道筋を象徴。ノートの線が都市を形作る広がりと、新社会人が希望を持って未来へ歩む姿を重ね合わせた。

写真(左)坂口弘成、(右)安藤嵩紘