受賞者ニュース
石原沙織准教授が日本建築仕上学会論文奨励賞を受賞
2017年6月12日
石原沙織准教授が、ウレタン塗膜防水の施工性と品質に関する研究で、日本建築仕上学会・2017年学会賞の論文奨励賞に決まり、5月23日、東京都港区芝の建築会館ホールで表彰された。
ウレタン塗膜防水は、塗膜の厚さが適切でないと、漏水などの不具合を招く恐れがある。石原研では多くの施工実験を通じ、適切な塗膜厚さを確保できる施工条件を、施工のしやすさも加味しながら明らかにし、不具合の少ない施工につながる指標を提示した。
これまで、防水分野で施工性を加味した品質に関する研究はほとんど行われてこなかった。
石原准教授は「着任以来5年間取り組んできた研究を評価していただき、うれしく思います。共に研究してきた1〜5期の学生たち、職人さん、恩師に感謝を申し上げるとともに、気持ちを新たにして今後も精進したいと思います」とコメントを寄せた。
日本建築仕上学会は建築仕上げに伴う設計・材料・構法・施工技術の進歩を目指す学会。
石原准教授は、建物を長持ちさせるための仕上げ材料や、屋上・壁、人工地盤などを植物で覆う都市緑化を研究。漆喰や畳などの伝統建材の再評価にも目を向けている。
(ニュースCIT 2017年6月15日号より)