受賞者ニュース

保育園設計コンペで下川さん、優秀賞を受賞

2017年6月17日

建築系学生に、木造で設計する保育園(2階建て)を募集した第1回未来こども園デザインコンペ(6月17日、名古屋駅前・VIA141ビルで授賞式)で、本学の下川翔平さん(建築都市環境学専攻修士2年)の「『折り紙』屋根の保育園」が優秀賞を受賞した。
 コンペは、保育園の増設が望まれる中、医療や保育の施設を手掛ける(株)ユーエス研究計画所(本社・名古屋市)が主催。建築コストの高騰と木造の耐震・耐火技術向上などから、あえて木造園舎を募集した。
 1月末からの募集に、全国から130余点の応募があり、審査の結果、最優秀賞は今回、該当なし。下川さんと、名古屋市立大生(4人チーム)の作品の2点が優秀賞に選ばれ、ほか1点が佳作に決まった。
 下川さんの設計は、子どもたちの成長や住む土地に応じて、さまざまな形に折りたたんだり、伸ばして設計を変え得る「折り紙屋根」が特長。明るく広い空間を木々の温かみが包むよう配慮されている。
 土地の高低差をうまく利用し、採光や、空間構成がしっかり考えてある点などが評価された。
 下川さんは2年間、都市や集落の建物の、屋根の大きさや形状を研究してきたといい、「さまざまな地域の学生や、一時期一緒に設計事務所で学んだ他大学の友人に会え、プレゼンを聞くことができてとても良い刺激になりました。論文でも日本の都市と住宅の変化をたどっていきたい」と語った。