受賞者ニュース

工藤さん、韓日シンポで優秀発表賞

2017年8月16日

 第13回韓国日本建築材料施工ジョイントシンポジウム(The 13th Korea・Japan Joint Symposium on Building Materials&Construction=8月16~18日、韓国大田広域市のハンバッ国立大で開催)で、工藤健さん(建築都市環境学専攻修士2年、石原沙織研究室=写真)が「畳の吸放湿性能が湿度環境に及ぼす影響」を英語で発表し、優秀発表賞を受賞した。
 フローリングの普及で畳が減少傾向にある中、高温多湿の日本の風土で畳の吸放湿性能に着目。室内を模した約1畳の空間で湿度の実測と小試験体での吸放湿試験を繰り返し、材料レベルで水蒸気吸着試験を行うなどして、畳とその他の床材の湿度低減効果・吸放湿性能を定量的に明らかにした。英語による発表で、発音や強弱を聞き取りやすいよう練習を繰り返したという。
 工藤さんは「石原先生や、水蒸気吸着試験でお世話になった教育センター・尾身洋典先生、共に研究した仲間たちのおかげで受賞できました。皆様に感謝しています。受賞に満足せず、今後も日々努力していきたいと思います」と述べた。
 建材・施工について交流するジョイントシンポは、日韓で交互に開催。日本側の組織委員長は湯浅昇・日本大教授が務めている。