受賞者ニュース
佐々木さん若手優秀発表賞 - 鉄筋コンクリ強度の研究
2017年9月3日
日本建築学会の2017年度大会(中国地区)学術講演会・構造部門(鉄筋コンクリート構造=昨年8月31~9月3日、広島市佐伯区の広島工業大で開催)で、佐々木義龍さん(建築都市環境学専攻修士2年、中野克彦研究室=写真)が「RC柱部材の構造性能に、せん断補強筋とコンクリート強度の組み合わせが及ぼす影響に関する実験的研究その1 Fc=120N/mm2のコンクリートを用いた柱のせん断実験」を講演。10月6日、若手優秀発表賞に決まったと公表された。
建築物の柱に超高強度の鉄筋やコンクリートを用いた場合、現行の評価方法では、鉄筋を減らすなどの偏った設計も可能という。しかしそれではもろさや破壊を招きかねない。佐々木さんたちは超高強度の鉄筋、コンクリートを用いて、強度がさまざまな組み合わせの柱を作り、せん断に及ぶ危険を実験で探った。
佐々木さんは自宅や研究室で発表練習を何回も繰り返し、講演会に臨んだという。「大学院卒業までに何かひとつ結果を残すことができたので、うれしいです!」と喜んだ。
講演会では地震国・日本でいかに構造物を守るかの防災・耐震に関する研究が並んだ。前年には熊本地震による大被害があったばかりだった。