受賞者ニュース
Kraft Architects 中村篤史さん(H22大学院修了/古市研究室)が日本建築設計学会の「Architects of the Year 2019」に入選
2019年11月11日
日本建築設計学会主催でテーマを「自分に正直な建築」として募集が行われました「Architects of the Year 2019」に
卒業生の中村篤史さん(Kraft Architects http://www.kraft-architects.jp )が『狩人が暮す谷の工房』のプロジェクトで入選しました。
http://www.adan.or.jp/news/event/2767
中村篤史さん (Kraft Architects) からの『狩人が暮す谷の工房』の解説
「ヒトと森の境界」をテーマにワークショップの開催や講演等の活動を行う、若い狩人から依頼された計画である。その活動の拠点として、獣害駆除から皮処理、革製品の製作・販売ができる空間の計画を依頼された。狩人が自ら殺めた動物を通して森の尊さを教え、伝えるための工房である。敷地は、街から森へ入るための谷地にある。そんな「ヒトと森の境界」にある場所には、建築でも自然でもないような、それでいてどちらの価値も許容できるような大らかな在り方が相応しいように思えた。狩人が森のなかで暫定的に身を潜める野営地のような場所である。「ヒトと森の境界」を更新するような場所、ヒトが森に立ち入ることで森の生命が循環する、そんな起点となるような場所にしたいと考えた。若い狩人がつくるものを求めこの空間を訪れると、思わず森に祈りたくなるような、そんな生きた廃墟のような空間ができれば思っている。