石原 健也教授
建築設計、空間表現、住居学
建築の使用者や運営者との協働による建築設計方法の研究と実践を通して、新たな時代の公共施設と空間の探求を行っている。「箱根研修センター」(芦原義信賞)、「東北支援活動」(こども環境学会作品賞)、「みどりの保育園」(建築学会作品選集)、守山中学校改築コンペ(最優秀賞)など受賞多数。

つくる、つながる
実際につくること。つくったものを通して社会とかかわり、設計・デザインすることの実感を体験しながら創作を学ぶことを大切にしています。解体された木造家屋の廃材を用いた保育園の園庭(2006)、東北の子どもたちのための支援活動(2011~)、大学教授宅こども室リノベーション(2013)、房総セカンドハウスプロジェクト(2015~)など、身体を動かし素材とじかに触れ合い人とコミュニケーションしながら作品化することが研究活動の基本です。

楽しむ、学ぶ
旅行をすること。建築を学ぶ基本は実際に体験すること。そのために毎年の研究室旅行は大切な活動です。近年は台湾や中国など、アジアの国々の現代建築を巡り、様々な文化に触れて自身の文化的アイデンティティも確認する旅を行っています。また工事中の注目建築も訪れ、その成り立ちを深く理解することで、建築の最前線も経験することができています。

研究と創作
コンピューターを使った環境シミュレーションをもとに、新たな建築の姿を探求する。地域の暮らしと環境造形の関係を詳細に分析してその関係に潜むパタンを導き出す。こどもの行動やダンス・舞の身体所作を記録・記述して空間に転換する。などなど、学生それぞれの内発的興味から出発して対象を分析する。そしてそれを卒業設計・修士設計として提案につなげる。こうした修練を経て、多くの研究室出身者が建築設計事務所で活躍しています。
